一般社団法人グランフォルティス沖縄活動ブログ

みなさんこんにちは。

昨年から始まりました「与那原町スポーツイングリッシュ」。
今年度もエンジン全開で開催しております。



グランフォルティス沖縄はサッカーがメインのクラブですが、
サッカーを越えた「地域の競技力・教育力の向上」を
クラブミッションとして活動しています。

この「与那原町スポーツイングリッシュ」は
与那原町教育委員会主催のもと、当クラブがカリキュラムを制作し、
与那原町に本拠地を置く少年野球チーム
与那原マリンズの選手たちに英会話と英語を指導しています。





簡単に言うと
「何も知らない小学４年生が英検５級取得の勉強と、野球を英語でやってみた」
というものです。

選手たちは小学５年生になりましたが、
やっと落ち着いてきまし…、いや…全く落ち着いておりません（笑）。
良く言えば授業中も元気、対義語はめちゃうるさい。

しかし、私としてはこのくらいがちょうどいいのかなと思っています。
英語というか、言語は身体全体で習得していくもの。
心が動かなければ言語にならないというのが、本プロジェクトの出発点です。

一般的に英検５級は中学１年生レベルと言われていますが、
子どもたちにはあくまで「野球のための英語」と伝えています。







メジャーリーグに行くため、もしくは野球を辞めても
野球関係の仕事に就くための英語、という風に。

やはり、日本語で興味のないもの・面白くないものは
英語でも面白くない。本カリキュラム最大の見どころである、
授業終了後すぐに隣のグラウンドで
「授業の内容を含んだ野球のトレーニングを行う」というプログラムも、
すべては“英語は面白くあるべき”からの逆算です。

ただ、「面白い」とはfunnyではなくinterestingです。
野球を通して子どもたちの知的好奇心を
満たす授業こそが重要だと考えます。





例えば、英語で野球の専門用語を学ぶ時間があるのですが、
先日の授業では内野・外野フライを取りに行く際には
日本語の「オーライ！」ではなく“I got it !”と言う、との内容を行いました。
そこから派生して、I got itは自分が取る、だけではなく、
理解した、わかったということにも使えるよ、と言うと
子どもたちは野球脳から入っているので、すぐに理解できます。

これこそが好奇心の延長にある授業なのかな、と
実感できるようになりましたね。







今回のカリキュラムを作成するにあたり、ある方に
「コンテンツだけ面白くても、子どもたちが英語を
理解できなかったらダメ。
大事なのは英語でやったものが知識として残る部分と、
英語として残ることのバランス」と言われ、なるほど、
と思ったことがあります。

まだまだ試行錯誤は続きますが、
選手たちと一緒に日々成長していきたいと考えています。