2018年07月24日
西原高校サッカー部×岡崎篤氏!濃密な4日間
実は今回、岡崎氏がスペインから来沖したのは、
講演会開催だけではなく、もうひとつ理由がありました。
それは、沖縄県の強化指定校である西原高校に
岡崎氏が4日間帯同し、トレーニングを行うというもの。
本来、スペイン・バスクに行くことでしか体験できない内容を高校生に受けてもらう。
もちろん沖縄県のサッカー界では初めての試みであり、
コーディネートする当クラブも前例のない化学変化を期待していました。
結論を先に述べると、本当に素晴らしい4日間になったと思います。
昨年も2時間程度、岡崎氏には指導実践を行ってもらいましたが、
やはり4日間(8セッション!)となると密度が違います。
驚くほど整理された言語能力の数々に圧倒される毎日。
「日本語では未だ表現されていないサッカーの言葉がスペインには多々あり、
それらはどのような日本語が適切なのか、ずっと考えてきた。
8年という時間をかけてスペインの育成現場で磨いてきた」
とは岡崎氏の言葉。
自身が率いるチーム、リーガエスパニョーラのエイバルでの活動を含むバスクでの日々。
経験のすべてを西原高校の選手の皆さんに提供していただきました。
今回はトレーニングのみならず、リーグ戦も2試合に携わっていただきましたね。
Aチームだけではなく、100名を超す部員全員に全力で指導を行っていましたので、
そのエネルギーは凄まじく、最終日には声が出なくなりついに拡声器に
頼らざるを得なくなる場面も(笑)。
文字通り「すべてを出し尽くす」姿勢に、我々も強烈な刺激を受けました。
そして、何よりも、今回のプログラムを実現した
西原高校の先生方の決断に、沖縄の新しい未来が見えました。
近年高校年代を牽引されてきた、経験も知識も保持されている先生方が
「もっと知りたい。海外の刺激がほしい」という理由から岡崎氏の招聘を決断されました。
「競技力向上を目指し、約25年前に招待サッカーを自分たちで作った。
大久保、本田、大迫、乾選手などが高校時代に沖縄に来た。そして県外・海外遠征も開催した。
その度に“それを行うことで勝てるのか?”と周りに言われてきた。
それで勝てるのならすべてのチームがやるだろう。
そうではなくて、実は勝敗以上の価値を選手たちは感じ取っている。
これは保護者や我々が想像している以上に、感じている。
将来それが彼らの財産になっている。
だから実現は難しいと言われてきたこともすべてやってきた」
沖縄の高校サッカーの発展を望む県内の指導者がいて、
その熱量を感じ取り、ヨーロッパでの経験を全身全霊で伝えようとする指導者がいる。
両者の関係を構築できたことが誇りに思えるような4日間でした。
2018/07/19
先週行われました「2018フットボールダイアローグ 岡崎篤氏特別講習会 IN OKINAWA」!UEFAプロライセンスを所有し、現在スペインの地でコーチとして戦う岡崎氏を迎えた本イベント。講習会は指導者向けの内容でしたが、現役選手や子どもたち、そして保護者の皆様など多くの方にお越しいただきました。…