一般社団法人グランフォルティス沖縄活動ブログ

みなさんこんにちは。

今週のジュニアユースは、週末のスケジュールにゲームを入れず、
ピッチから離れた活動を行いました。

土曜日には第95回全国高校サッカー選手権大会沖縄県大会決勝を観戦。
最近の子どもたちは、「サッカーの試合を見ない子」が増えている傾向にありますね。
特に沖縄の場合は、Jリーグを日常的に見る機会がないので、
テレビでの中継（CSやデバイスでの視聴）からも少し距離があるように感じます。
欧州では多数のチャンネルでサッカーをやっており、もちろんトップレベルの
サッカーを生で見ることが生活の一部となっています。
このあたりも、沖縄県の競技レベルと関係があるように思います。





自分たちの未来を想像しながら決勝の雰囲気を味わい、
中学生も目の前のゲームから学ぶことは多く、彼らにとって貴重な時間だったと思います。

日曜日は、嘉手納町へ足を運び、為末大さんの講演会へ参加してきました。
「サッカーではない分野だからこそ、学ぶことは多い」とジュニアユースの面々に伝え、いざ大ホールへ。



「走る哲学者」と言われる為末さんの講演は、圧巻のひと言でした（僕の感想ですが笑）。
これまで様々なオリンピアンやトップアスリートの授業・講演会に参加していますが、
ずば抜けて素晴らしい内容だったと思います。



短距離界で日本人初のメダリストになることは、技術だけ追い求めても限界があり、
脳や精神状態の使用方法によって将来が決まってくる。




為末さんのキャリアはまさに脳体一致活動を体現されたものであり、
私たちが教育的な価値観をサッカーの競技力向上に導入していきたい部分と重なる内容でした。
中学生の選手たちにとって全てとは言わないまでも、
自分に「刺さる」言葉などがあれば良いなと思います。

もちろん、感想文を提出してもらいます（今週木曜日まで）。

実は、先週の金曜日には興南高校サッカー部の選手たちを連れて、
「沖縄を変えた男」を映画館へ見に行きました。



この映画は、「答えが出ない」内容でした。
栽監督の指導方法は決して賞賛されるものではない。
しかし、沖縄の歴史、特に戦後の状況を考えると、
あの沖水がやってきたこと、背負ってきたものはスポーツの枠を越えてしまっていた。

最近の選手はよく「では、どうしたらよかったですか？」と聞いてきます。

答えのある世界でしか生きていないからです。

でも、現代は自分で自分のことを決め、一歩を踏みださなければ生きていけない時代。
為末さんの講演会も、映画も、そんなことを教えてくれた気がしました。
高校生の感想文は、水曜日に提出です。


夏のバタバタ感と選手権が終わり、少し時間ができました。
「芸術の秋」とはよく言ったものだと思います。

サッカーは、サッカーを含めた全てで上手くなる。

まさにそんな週末でした。

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2016年度 グランフォルティス沖縄
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