2016年07月20日

昔は天才だったあの子はどうしてサッカーを捨てたのか?

「昔はあんなに活躍していたのに、
なぜサッカーを辞めてしまったんだろうね」

みなさんこんにちは。奥間です。

高校生の現場に携わっていると、こんな言葉を本当によく聞きます。
小学生のときはスーパースター、でも今は帰宅部だよね……。
未来の日本代表と言われながら、現在はバイトに明け暮れているなどなど。

なぜこのような現状がいつの時代も起きてしまうのか。
私はこの事例のほとんどが、幼少期から「勝つこと」に
こだわりすぎた環境にある
のではないかと思っています。

昔は天才だったあの子はどうしてサッカーを捨てたのか?


昔は天才だったあの子はどうしてサッカーを捨てたのか?


物心ついたときから、勝つことが最大の成功であり、評価となる実情。

しかし、そんな基準から少し脱線(挫折)してしまうと、
子どもたちは心理的なパニックになります。

その混乱を整理するために、自分が遭遇した局面に
合理的な理由を「つけようと」する。
「以前のように勝てなくなった」「身体やスピードで負ける」
「スタメンから外される」となると、意外なほどあっさりと見切りをつけてしまいます。

昔は天才だったあの子はどうしてサッカーを捨てたのか?


8歳〜15歳の子どもを対象に、ある問題を出しました。

「常に正解している」状態の成功体験ばかりをしている子は、
解けない問題に遭遇し挫折すると、その後は、本来なら解けるはずの問題も
解く意欲を失う、
という教育心理学の研究があります。
さらには、挫折した子どもは「能力の問題だから」と
一気に結論付ける傾向にある
といいます。

これは、夢中になる理由が「勝つこと」や「活躍すること」だけしか
なかったといえるでしょう。
もしくは、他人との優劣関係の中で優位を感じることのみに
喜びを見い出した悲劇ともとれます。

昔は天才だったあの子はどうしてサッカーを捨てたのか?


当クラブのサッカースクールでプレーする子どもたちの中には、
以前にクラブや少年団に所属しながらも、
「ちょっと違うかも」という理由で、週1回の活動に移行する子も多くいます。

これは素晴らしい決断だと思いますし、
サッカーを嫌いにならずに自分のペースでプレーすることに
意味を見出す良い例だと思います。

グランフォルティス沖縄は競技志向のチームと、
「楽しむ」ことを最大のコンセプトにしたスクール
があります。

スクールから競技志向のチームへと進んだ子も多くいますが、
逆にスクールでプレーしたいという理由で移ってきた子もいます。

私たちはそこに差異をつけるのではなく、そのどれもが「いいね!」
断言できます。多様性とはそういうことではないでしょうか。

自分の中にある絶対的な基準、すなわち心の充足という部分に
人間が光を感じたものがスポーツ。

大人がヒントを与えることは確実に必要ですが、
彼らの想いに寄り添うことも大切だと思っています。

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グランフォルティス沖縄サッカースクール
「那覇新都心校」
場所:那覇新都心公園多目的グラウンド(人工芝)
幼児:17:00~17:50
小学生:17:00~18:30
【無料体験レッスンお問い合わせ先】
電話:070-5494-6686
MAIL:granfortis@gmail.com
HP:http://granfortis-okinawa.com
グランフォルティス沖縄では、随時スクール生(幼児3歳~小学6年生)
ジュニア(小学生)・ジュニアユース(中学1年生)を募集しています。
無料体験も随時実施中です!


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