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2015年08月27日

興南高校サッカー部 2015強化合宿。厳しい夏を越え、豊穣の秋を迎える。

みなさんこんにちは!
奥間です。

この夏は県外遠征や渡嘉敷島でのサマーキャンプ、
ジュニアユースの合宿など、子どもたちにとっては
普段とは異なる場所で生活する機会が多くありました。

そして、グランフォルティスファミリーである
興南高校サッカー部も、先日2泊3日の日程で
強化合宿が行われました。

夏の合宿はとにかく「地獄」です(笑)。

体力がある、回復力が早いなどは
普段のゲームを見ていればある程度はわかるもの。
それよりも自らをオールアウトできる
人材なのかどうか
を見ます。

ランメニューでは、安全面の配慮はしつつも、
極限の状態に追い込み、その場に突っ伏すまで
精神をすり減らせます。

限界の3歩前で「もうムリ」と立ち止まる選手。
ゴール後に倒れ、それでもすぐに起き上がり、他の選手を鼓舞する子……。
その姿勢を見ただけで、
両者のバックグラウンドが透けて見えてきます。

あそこまで精神的・肉体的に追い込まれることは
これまでの人生にはなかったはず。

実はこれ、フィジカルの向上だけではなく、
信頼関係を築くプロセスのひとつでもあります。
普段、興南高校サッカー部は、
毎回強度の高い中でトレーニングが行われており、
かなりハードです。

ですが、合宿ではそれをさらに上回る状況下
プレーしなくてはいけません。

チームメイトと非日常の共通体験をすることで、
全員で力を合わせ、乗り切ろうとするメンタリティが
徐々に芽生えてきます。
合宿が終わる頃には、メンバー間の中には言葉では言い表せない
強い絆
が備わっているはず。

やっぱり信頼とは、質の高いコミュニケーションに
起因する
のです。

そして、合宿は昼もハードですが、夜も大変(笑)。

今回は、ディベートも行いました。

興南高校サッカー部 2015強化合宿。厳しい夏を越え、豊穣の秋を迎える。


テーマは
「日本の高校サッカー界の育成機関に高校の部活は必要か・否か」

ディベートの大きな特徴として、個人の見解に関係なく
「肯定側」「否定側」に立つということ、
そして審判によって勝ち負けが決まる、ということが挙げられます。

興南高校サッカー部 2015強化合宿。厳しい夏を越え、豊穣の秋を迎える。


興南高校サッカー部 2015強化合宿。厳しい夏を越え、豊穣の秋を迎える。



2週間前にディベートの事前学習を行い、
生徒たちは
①日本の育成機関の実態を把握する
②高体連特有の問題点を探る
③Jリーグ・街クラブユースの現状を調べる
④高校の部活動を廃止するべきだという立場の意見を挙げる

……などなど、証拠資料を丁寧に調べていました。

「自分は肯定側だ!」と思っていても、
くじ引きでディベート開催日の当日に肯定側・否定側に分かれるので、
両方の立ち位置を頭の中で整理できないといけません。

サッカーではそのような複眼的思考能力や
口頭表現技術は高い重要性
を有します。

複眼的思考能力はピッチ上で起こりうる
問題やチームメイト、監督との関係性において、
二元対立の図式で見ることにより、
問題を立体的に考える感覚を保持することで
解決策を発見する手段となります。

興南高校サッカー部 2015強化合宿。厳しい夏を越え、豊穣の秋を迎える。



そして、口頭表現技術は限られた時間の中で、
明瞭かつ的確な言葉を用いて
コミュニケーションを図るための基盤を作ります。

そして何より、選手が論理的なコミュニケーション能力の
養成に有効となり、
最終的には自分が現在置かれている立場も理解できますね。

興南高校サッカー部 2015強化合宿。厳しい夏を越え、豊穣の秋を迎える。



サッカーは、「論理的に思考することで、
新しい可能性が開かれていくスポーツ」
だと思っています。

ピッチ上だけで完結するものではない。
だからこそ、競技の深みがあります。

様々な角度からアプローチし、
多様性のある思考を身につけてほしい。

それが将来的には、その子の人生を切り開く武器となってくれるはずです。

10月の高校選手権予選へ向けて、
まだまだやるべきことは多いですね。
多くの感動をもらった野球部に負けないように、
サッカー部も頑張ります!

興南高校サッカー部 2015強化合宿。厳しい夏を越え、豊穣の秋を迎える。



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Posted by グランフォルティス沖縄 at 12:21│Comments(0)興南高校
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